Qin Tian Zi Wei Dou Shu
台湾に伝わる紫微斗数の一派「欽天四化派(欽天門)」。
その考え方と、他派との違い、命盤を読む流れまでを解説します。
欽天紫微斗数(きんてんしびとすう)とは、台湾に伝わる紫微斗数の流派 「欽天門」の技法を指します。欽天四化紫微斗数、あるいは 欽天四化派とも呼ばれます。
紫微斗数は大きく、星の組み合わせを重視する三合派と、四化の動きを重視する 四化派(飛星派)に分かれます。欽天四化派は後者に属し、そのなかでも 来因宮という独自の概念を持つことで知られています。
日本ではまだ学ぶ人の少ない流派ですが、的中率の高さと、人生の因果を構造的に読み解く精度から、 近年静かに注目を集めています。
欽天紫微斗数の最大の特徴は、星そのものに吉凶を割り当てないという点にあります。
広く知られる三合派では「三方四正」に入る星の組み合わせを見て、吉星・凶星という観点から 命を判断していきます。これに対して欽天派は、星を善悪で色分けしません。 代わりに生年四化と飛星によって宮と宮を結び、 物事がどこから起こり、どこへ流れていくのかという因果の連なりそのものを読み取ります。
| 観点 | 三合派 | 欽天四化派 |
|---|---|---|
| 判断の軸 | 三方四正に入る星の組み合わせ | 生年四化と飛星がつくる因果の串聯 |
| 星の扱い | 吉星・凶星として性質を区別する | 吉凶を立てず、組み合わせと四化で意味が決まる |
| 起点 | 命宮を中心に全体を俯瞰する | 来因宮から因を辿る |
| 得意とすること | 性格や全体的な傾向の把握 | 事象の因果関係と、起こる時期の特定 |
| 結論の形 | 運の良し悪しとして現れやすい | いつ・どこで・どう動くかという具体策になりやすい |
つまり欽天紫微斗数は「良い星を持って生まれたか」を問いません。 持っている力を、いつ、どこで、どう使うかを示す占術です。 だからこそ命盤に悪い星は存在せず、まだ読み解かれていない可能性があるだけだと考えます。
四化とは、天干によって特定の星に付与される四種類の変化を指します。 生まれ年の天干から導かれるものを生年四化と呼び、これが命盤全体の骨格を決めます。
来因宮(らいいんきゅう)は、欽天四化派に固有の概念です。 生年四化が飛び出してくる起点となる宮を指します。
その人の人生において、物事の「因」がどこから発しているのか。 来因宮を特定することで、繰り返し起こる出来事の根本的な出発点が見えてきます。 欽天派が来因宮を重視するのは、ここが命盤を読み始める入口になるためです。
生年四化が命盤の骨格だとすれば、飛星はそこに走る血流にあたります。
十二宮にはそれぞれ天干が割り当てられており、その天干から四化を飛ばすことができます。 ある宮から飛んだ化が別の宮に入り、さらにその宮から次の宮へ── こうして宮と宮がつながっていくことを串聯(くしれん)と呼びます。
運勢や時期は、単独の星ではなくこの連なりのなかに現れます。 どの宮とどの宮が結ばれているかを追うことで、ある出来事が何に起因し、 その結果がどこへ及ぶのかを立体的に読み取ることができます。
自化(じか)とは、宮が自らの天干によって化を出す現象です。 外から飛んでくる化とは異なり、その宮自身の内側から生じます。
自化はエネルギーの流出や変質を意味します。 何かが留まらず流れ出てしまう、あるいは性質が変わってしまう── 性格の傾向や、物事が手元に残りにくい理由を読み解く鍵となります。
実際の鑑定では、おおむね次のような順序で命盤を読み進めます。
欽天ママは、台湾で実際に使われている技法を原典に忠実なまま日本語へ伝えることを 一貫した方針としています。流派独自の「オリジナル解釈」を加えないという姿勢です。
台湾に伝わる紫微斗数の一派「欽天門」の技法です。星そのものに吉凶を割り当てず、生年四化と飛星によって宮と宮を結び、物事がどこから起こりどこへ流れるかという因果の連なりを読み取る点に特徴があります。
三合派は「三方四正」の星の組み合わせと、星ごとの吉凶を判断の軸にします。対して欽天四化派は星の吉凶を立てず、生年四化・来因宮・飛星の串聯によって、事象の起点と流れ、そして時期を読み取ります。同じ命盤を見ても、着目する情報と読む順序が異なります。
欽天四化派に固有の概念で、生年四化が飛び出してくる起点となる宮を指します。その人の人生において物事の「因」がどこから発しているのかを示し、課題や生き方の方向性を読み解く出発点となります。
天干によって特定の星に付与される四つの変化です。化禄は縁や資源、化権は主導権や専門性、化科は名誉や調整、化忌は執着や欠落を表します。この四つの組み合わせが命盤の骨格を形づくります。
学べます。ただし四化の飛ばし方や串聯の読み方は積み上げが必要なため、まず十二宮と星の基礎を押さえてから四化へ進むのが近道です。YouTubeで無料の講座動画を公開しているほか、基礎から運用法までを段階的に扱った書籍を刊行しています。
目的によります。紫微斗数は十二宮という「場」に事象を配置するため、どの分野で何が起こるかを具体的に見るのに向いています。四柱推命は五行のバランスから、その人の資質や時期の流れを捉えるのに向いています。欽天ママは両方を扱っており、併せて学ぶことで読みの精度が上がります。